今までのムーヴは、スポーツタイプから高級志向へと変化していましたが、今回のモデルチェンジで趣旨が大きく変化しているのが分かります。 おそらく、若年層の車離れの影響を察知した、メーカー側の対応の現れかもしれません。 志向を一定に保っているスズキとは対照的に、わずかな期間で大きく変化しているダイハツ・・・。 今後の軽自動車の進化も楽しみです ^^ (最終更新日 2008年6月)
平成18年10月にフルモデル・チェンジされた175系ムーヴ。 グレードは「L」「X」「Xリミテッド」の3種類がラインナップ。 平成20年6月現在では、CVT・イモビライザー・マルチ
インフォメーション ディスプレイなどが装備された特別仕様車「メモリアルエディション」、ダーク色シート・チルトステアリングなどが装備された特別仕様車「Lセレクション」もラインナップ。
先代では「カスタム X」のみが無段変速CVTを搭載していましたが、今回のモデルチェンジで「Xリミテッド」にもCVTを搭載。 5速MTは「L」のみ。
今回の取材モデルは「X」 4AT。 オートエアコン、キーフリーシステムなどが標準装備されているモデルです(CVT、5MTの設定はなし)。 エンジンは先代の「X」から一新。馬力は58psで変わっていませんが、燃費は約2km/リットルほど向上しており、10/15モードのカタログ燃費では
約21.0km/リットル(4WDは19.8km/リットル)となっています。
今回のモデルチェンジではプラットフォームも一新されており、室内長が増えて室内が広くなり、ホイールベースは10cmほど大きくなって直進安定性も向上されている様子・・・。 ちなみに、車高は163cm、車両重量は820kgです(先代と同じ数値)。
今回の取材車種は平成18年式の「ムーヴ X」。 センターオートマ(インパネセンターシフト・4AT)。 型式で言うと「175系」と呼ばれているモデルです。
(※ なお、当記事は取材当時の情報と取材対象車が主となりますので、地域・年代・年式や仕様・モデルの違いなどから、上記車種概要(当時のモデル情報等)や時代背景・周辺環境の基準・流行感覚だけでなく(燃費とか室内環境の感覚など)、当該同一車種でも 当記事情報と(が)異なろう部分もあろうかと思われますので、これら何卒予め m(_ _)m)
運転席に座ってみて直ぐに気になったのが「センターオートマ」。 コラムオートマのように独特のクセがなく、今までフロアオートマで馴染んできた年配の方でも違和感なく操作できるのが特徴。 先代のムーヴから一転して、かなり幅広い年齢層をターゲットとしているのが感じられます。
ただ、前モデルに比べて足元が狭くなったような気が・・・。
お次は恒例のシートアレンジ・チェック。 もちろんフルフラットになります ^^)/ 「ヒジかけ」が大きいのがムーヴの良いところ〜! 多少のデコボコはありますが、やはりフラットスペースの密着度は快適かも・・・ ^^
・・・で! このムーヴには、とても凄い装備が備わっています! 私は、後部座席のドアを開いた瞬間に気がつきました \(^o^)/
なんと!!! 後部座席がメチャメチャ広いのですー!
5年ほど前(平成15年)に、タントの後部座席の広さに感動した時のような、「あの」感動を実感しました。 ←(大げさ?) これは本当に広いです。 機会があれば、展示場などで一度後部座席に座ってみられる事をオススメしちゃいます〜 ^^)/
フロントシートを後方へいっぱいにスライドさせても、身長172cmの私が、狭さを感じずに座っていられるほどの広さがあります。 さらに! フロントシートを前方へスライドさせると、軽ワンボックスに乗っているかのような余裕の足元。 足元で寝れそうなほどの広さです! ←(ちょっと大げさ) 逆に運転席が狭く感じた理由が十分に理解できました ^^ 参考までに、足元の広さの実測値は・・・、フロントシートが一番前方で約60cm、フロントシートが一番後方で約30cmです。
え〜、お次はカーゴスペースのチェック。
旧モデル(先代)のリアスペースが極端に狭かったからなのか、リアシートの前後スライドに合わせて後部スペースの広さも変わるように大改良されています。 (リアスペースの奥行き・・・最小で約30cm、最大で約60cm)
リアシートを前方へ倒したカーゴスペースも、明らかに広くなっています。 リアシートのスライド量によってカーゴスペースの広さも変わり、最大で約145cmほどの奥行きが確保できます(旧モデルは100cm)。 リアシートのアレンジは、モデルチェンジ毎に大きく進化していますね〜 ^^
ちなみに・・・、バックドアを全開にした時のリア開口部は、横幅約100cm、高さ約80cm。 ちょっと気になった所は、地面からリアカーゴの面までの高さが思ったよりも高い所。 女性が重い荷物を積み下ろしする場合には、ちょっと気になるかも・・・。
「X系」のグレードには、「キーフリーシステム」が標準装備されています。 キーレスエントリーのキーホルダーみたいな感じで、キーフリーシステムの本体を持っているだけでドアの開閉からエンジンの始動まで出来ちゃう優れものです ^^
「キーフリーシステム」を良く見てみると、トヨタの高級車「クラウン(180系)」に標準装備されている「スマートエントリー&スタートシステム」とほぼ同一。 ムーヴの「キーフリーシステム」には、車両から一定の距離に入るとドアロックが自動解除され、一定の距離以上に離れるとドアロックを自動施錠する機能もあります。 大きさは、スズキの「キーレススタートシステム」よりもややコンパクトだが、スズキと同様に、システム本体を車両へ差し込む挿入口がないので、でかいキーホルダーを持ち歩いているような感じ・・・。
エンジンルームをチェックしてみると、思わず「狭い!」と言いたくなるようなエンジンルーム。 メンテナンス性が悪そう・・・ く(^v^A
タイヤは国産のYOKOHAMA製を装備。 同年代の「ミラ」が輸入タイヤを装備していたので、ちょっと気になってチェックしてみました ^^ ちなみに、「ミラ」と同じく、90°直角開閉のサイド・ドアは健在の様子。
走行性能については、特段に変わる部分もなくごく普通の印象・・・。 街乗り程度しか試乗をしていないが、ダイハツ特有のブレーキのピーキーさもなく、足回りのゴツゴツ感もなく、ゆったりと乗れる乗り心地。キックダウンは、一呼吸置いてマイルドに加速するタイプ。
まあおおよそこんなところかな。
また以上、レビューなど各ご参考などまでに。
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