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【ダイハツ ミラX】 試乗・評価レビュー

 ここ近年では、エコ系とトールワゴンの市場活性化が急速に増し、これらエントリー系軽セダンはやや影を潜め気味とも。 ただ逆を考えれば、昨今ではそれだけ中古市場値もこなれているという事も考えられ、考えようによっては、そこそこお買い得な中古車も多くなっているのでは? と。
(※ 買い方によっては、低燃費で高い玉を狙うより、そこまで低燃費ではないが、そこそこ値のこなれている玉を狙った方が〜 意外とトータルでコスパに優れている事も(数年間乗った場合の最終的総コスト)) (最終更新日 2008年1月)

【 車種概要・仕様 】

 平成18年12月にフルモデル・チェンジされた7代目ミラ。 コストパフォーマンス・モデルの「L」と快適装備が充実の「X」、さらに上級グレードとして「Xリミテッド」がラインナップされています。 全グレード共通装備は「CD」「両席エアバック」「キーレス」・・・など、基本装備はバッチリ。 「X」は「オートエアコン」「リバース電動ドアミラー(ギアをバックにすると、ドアミラーが連動してやや下方を向いてくれます)」が標準装備されています(ABSは「Xリミテッド」のみ標準装備)。

 ちなみに・・・、「L」は5速MTと3速AT(フロアAT)、「X」は4速AT(フロアAT)のみ、「Xリミテッド」はインパネセンターシフトのCVTのみのトランスミッション設定になっています。

ミラX ダッシュボード周り  ミラX センターパネル

 エンジンは全グレード共通で、クリーン&パワフルなKF−VE型エンジンが搭載されています。 エンジン出力は58ps。 カタログ上では、競合他車のスズキ・アルトよりもややパワフルなスペックとなっております(カタログ燃費も僅かにミラが上回っている様子)。 「X」のカタログ燃費は2WDで約22km/リットル、4WDで21.5km/リットルとなっています(10/15モードのカタログ燃費)。

 今回の取材車種は平成19年6月の登録車。 フロアオートマ(4AT)。 ボディーカラーの詳細は分かりませんでしたが、「クリアライムグリーンマイカメタリック」だと思います ^^
※ なお、当記事は取材当時の情報と取材対象車が主となりますので、地域・年代・年式や仕様・モデルの違いなどから、上記車種概要(当時のモデル情報等)や時代背景・周辺環境の基準・流行感覚だけでなく(燃費とか室内環境の感覚など)、当該同一車種でも 当記事情報と(が)異なろう部分もあろうかと思われますので、これら何卒予め m(_ _)m

【 室内・外観など 】

 運転席に座ってみると、室内空間の全てに広さを追求している雰囲気が感じられます。 運転席は足元がけっこうゆったりとしているので、男性の私でもハンドルとヒザの干渉を気にすることなく運転出来ます。 もちろん助手席側の足元もゆったり。 左右の圧迫感は他の軽自動車と大差はありませんが、足元がゆったりとしているだけでかなりリラックス出来そう ^^

 ちなみに・・・、左右のドア4枚全てが車体に対してほぼ90度の直角に開いてくれます。 この特徴のお陰で、車の乗り降りがかなり楽に、とても広く感じます。 但し、狭い駐車場などではドアの開きすぎに十分ご注意を・・・(特にお子様や突風など)。

ミラX ドア全開

 運転席・助手席の広さはほんの序の口ですよ〜。 後部座席の広さはもっともっと凄いです・・・。 シートに座らなくても、後部座席のドアを開けた瞬間に「広い!」と分かります。 実際に座ってみると、足元がかなり広くて後部座席特有の「窮屈さ」はほとんど感じられません。 前席を一番後ろまで下げた状態で約30cm、一番前までスライドさせると約55cmの広大な足元スペースが確保されています。 広さを数値で表してもいまいちイメージがわかないと思いますので、展示車を見かける事があれば、一度後部座席に座ってみられる事をオススメします。 後部座席の広さを必要とするならば、トールワゴンばかりでなく「ミラ」も選択のひとつとして考えて良いと思いますよ〜。 と、それくらい。 (下の画像、左側は前席シートを一番後ろまでスライドさせています)

ミラX 後部座席  ミラX リアシート足元

 室内空間が広かったので、試しで「フルフラット」にしてみた所・・・後部座席の背もたれは倒れませんが、バッチリと「フルフラット」に。 お世辞にもキレイなフラットとは言いませんが、これも室内空間の広さが成せる技かもしれませんね ^^

ミラX フルフラット  ミラX フルフラット。後方から

 続いてカーゴスペースもチェックです。 室内空間がこれだけ広いので、正直カーゴスペースにはあまり期待はしていなかったものの、リアシートが固定状態で約40cmほどの奥行き。 「広い!」とは言えませんが、私が思っていたよりはやや広いかな〜? 室内空間の広さを考えれば「上出来」だと思います(横幅は約87cm)。

 下の右側の画像のように、リアシートの背もたれを前方に倒した状態ではフラットにはならず。まあ、日常の積荷程度では困ることはなさそうですね。

ミラX リア荷室  ミラX リアシートを倒してみる

 参考までに・・・、バックドアの開口部は縦が約80cm、横幅が約100cm。 バックドアを開けた状態で、地面からドアの取っ手まで約180cmです。

【 車両の特性など 】

 室内空間の広さは、正直・・・驚きました。 ここまで室内空間を追求されると、ワゴンRのようなトールワゴンと室内空間の格差があまり感じられませんね〜。 取材車のミラは車高が153cmでしたので、「5ドアのハッチバック」と言うよりも、「旧型ekワゴン」のような「セミ・トールワゴン」に近いような気がしました ^^ またトールワゴン(ムーヴ)に比べて車両重量がかなり軽いので(成人男性一人分ぐらい)、同じエンジンを搭載する同年代のムーヴと比べると「パワー」や「レスポンス」、「燃費」等にも差が見られそう・・・。

ミラX ハンコック製の純正タイヤ

 ちょっと気になったのが「タイヤ」。 国産ブランドのタイヤではなく、韓国ブランドの輸入タイヤ「ハンコック」。 明らかにコストの削減だと思われますが、特にタイヤは国産メーカーにこだわる人も多いので、購入ユーザーがどのような反応を示すのかは興味深いところですね〜。

 ちなみに・・・、「ハンコック」は世界市場を持つ韓国のタイヤメーカーで、日本国内にはかなり昔から輸入されていました。 最近はタイヤの価格競争・円高によって輸入タイヤを見かける事も多くなり、同国のタイヤメーカー「クムホ」と同じく、市場で良く見かけるタイヤメーカーとして知名度はそこそこあるようです。

 以上、と、だいたいこんなところかな。

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