150系のムーヴ(当該レビューしたモデルのムーヴ)はスポーツタイプと言うよりも、高級感を求めている軽自動車という印象です。 スポーティな走行性能をイメージしていたのですが、加速感やハンドリングを総合的に判断すると小型のミニバンのような感じですね〜。 (最終更新日 2007年8月)
平成14年10月にフルモデル・チェンジされたムーヴ。 角目2灯ライトの「L」「X」「R」、丸目4灯ライトのカスタムシリーズ「L」「X」「R」「RS」がラインナップ。 オートマ・ミッションは4ATですが、カスタム「X」のみが無段変速CVTを搭載。 5速MTは「L」「カスタムX・4WD」「カスタムR・4WD」の3グレードに設定があります。 ちなみに、グレードに「R」が入ると基本的にはターボモデルとなります。 参考までに・・・、16年末に内外装を変更したマイナーチェンジが行われていますよ〜。
今回の取材モデルはターボモデルの「カスタムRリミテッド」。 「カスタムR」の限定バージョンで、「カスタムR」にCD&MDデッキ、ハイマウントストップランプ、キセノンヘッドライト、オートエアコンの豪華装備に変更・追加されたモデルです。 ターボは3気筒のツインカム・ターボで馬力は64ps。 ワゴンRの3気筒のツインカム・ターボを搭載したFXターボと比べると、馬力、トルク共にムーヴの方が若干上回っています(カタログ上の数値で)。 カタログ燃費は約18、6km/リットル、4WDは18km/リットルです(10/15モードのカタログ燃費)。
今回の取材車種は平成16年式、カスタムRリミテッド・前期モデルです(コラムオートマ(4AT))。 型式で言うと「150系」と呼ばれているモデル。 リアドアーは「サイドオープン・タイプ」ですが、オプション設定でワゴンRのような「跳ね上げ式」のリアドアーもあります。
(※ なお、当記事は取材当時の情報と取材対象車が主となりますので、地域・年代・年式や仕様・モデルの違いなどから、上記車種概要(当時のモデル情報等)や時代背景・周辺環境の基準・流行感覚だけでなく(燃費とか室内環境の感覚など)、当該同一車種でも 当記事情報と(が)異なろう部分もあろうかと思われますので、これら何卒予め m(_ _)m)
先ずは運転席に座ってみて旧モデルと比べてみると、ヒザまわりもさらにゆったりしていて室内スペースが確実に広くなったのが体感できます。 ただ、各窓ガラスの大きさが小さくなっている為か、周りの視界が少々悪くなっているような感じでした。 ダッシュボード廻りも変なクセがなく、デザイン的にも操作性的にも問題は無さそうです。
新型になってもエアコン送風口にセッティングされるカップホルダーは健在。 ドアに設置されていたのがダッシュボードへ設置先が変更されているので、ドアの開閉時の衝撃によるジュース飛散は改善されている様子 ^^ 小物入れや収納スペースはやや少なめのようだが、収納はけっこう奥が深いスペースになっているので、意外と実用性のある収納場所が多いかも・・・。
次はお決まりのシートアレンジ・チェック。 当然フルフラットになります ^^ それなりにデコボコしていてキレイなフラットとは言えませんが、「ヒジかけ」が大きいので全シートを倒した場合にはキレイなフラットスペースになると思います。
シートを動かしていて気がついたのですが、旧モデルのカスタム系グレードに採用されていた砂やホコリが詰まって掃除しても取り難かった「ハニカム構造」の穴ポコ? のシート素材は多少改善されています。 同じような「ハニカム構造」にはなっているのだが、砂やホコリが詰まり難い設計になっている様子。
そして後方へ回ってカーゴスペースのチェックです。 リアシートの収納が旧モデルから大幅に変更されていて、旧モデルでは手間のかかったリアカーゴのフラットもワンタッチで出来るようになっています。 しかもレバーが後部座席の背もたれ上部に配置されていて、後部座席の横に回ったりする必要もなく簡単にフラットになります。 しかし、カーゴスペースの奥行きは旧モデルとほぼ同じ約100cmなので、トールワゴン系の中では狭い部類に入るでしょう。
リアシートは前後にスライドしますが、旧モデルのような左右独立スライドではなく座席一体の前後スライド方式になります。 カーゴスペースとリアシートの背もたれ裏にはシートを前方に倒す役目のバネの板が設置されていますので、シートを前後にスライドさせてもカーゴスペースはあまり変化がないような気がします・・・。 ちなみに、シートを起こした状態でのカーゴスペースは奥行きが約33cmくらいなので、軽自動車の中でもかなり狭いカーゴスペースです (-。−) 本当に狭いです! 前席が広いかわりに荷室が狭い・・・と、割り切った方が良さそうですね〜。
なお、リアシートは前後に25cmほど8段階でスライドが可能です。 リアシートを一番前までスライドさせた状態ではリアカーゴの奥行きは約58cm。
もちろん試乗もしてみました。 先ず試乗を始めた瞬間に感じた事は、パワステがものすごく軽い点です。 縦列駐車や車庫入れなどは女性でも車の取り回しが楽になりそうですが、高速道路などではハンドルがフラフラしやすいという欠点もありそうです。 どちらかと言えばハンドリングに「腰」がないような感じなので、好き嫌いがハッキリと2分しそうな特性だと思います。 試乗は必須ですね〜 ^^)/
ターボの加速フィーリングは思ったよりもマイルド。 アクセルをガバッと踏み込んでも、キックダウンに「ガツン!」といった感じがなく加速感もイマイチ。 エンジン特性なのかオートマの特性なのかは分かりませんが、市街地での加速感はやや重たい感じがあります(カタログ上でのエンジン特性はワゴンRよりもやや良い数値なので、おそらくオートマの特性だとは思いますが・・・)。
しかし乗り心地は思ったよりは良い感じ。 スポーティな外観と14インチの偏平タイヤで乗り心地が気にはなっていたのですが、路面のデコボコからカタカタと細かい衝撃は多少あるものの、乗り心地そのものは問題ないと思いますよ〜 ^^
以上、L150S系ムーブ カスタムRリミテッドの試乗レビューでした。
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