タバコを吸う車と吸わない車。査定はどのくらい違う？
室内でタバコを吸っている車（喫煙車）は査定が下がるって本当？ またどのくらい下がるの？
また車を買う時、お店のスタッフはよく禁煙車をアピールすることがありますが、逆に下取りなどでこちらが車を手放す際、禁煙車だったことをアピールし それが査定アップにつながることはあるの？
私管理人が保有する中古自動車査定士の資格証
日本自動車査定協会・中古自動車査定士（資格保有）の私がズバリ！解説！！
喫煙車。（タバコを吸う車）
ほぼ例外なく査定は悪くなります。
どのくらい下がるの？
まず臭いがあるもの。
これは28,000円ダウン。 それから天井や内張りなどへヤニが付着しているもの。（臭い含） これは約42,000～46,000円ダウン。 簡単なところでこんな感じかな。
ちなみに新車登録時を当年、翌年を1年とし、その対象車が新車から4年モノに該当する場合は×0.9、 5年モノの場合には×0.8、 6年モノ以上だと×0.7 これら係数を使い、別途個別に年式による償却調整をされてください。（古い車ほどダウン幅が少なくなる計算。 例えば臭いがある10年モノの車の場合 ⇒ 28,000×0.7＝19,600円 ⇒ おおよそ2万ダウンという計算に）
但し、これらはほんの序の口。 そこからさらに—
よくあるのが 「焦げ跡や穴」。
もちろんこれらも減額の対象となり、
例えばシート座面へ1センチ以上の跡、もしくは1センチ未満の小さいものでも3箇所以上跡があれば18,000～28,000円くらいのダウン。（後者はベンチシート。 ちなみに背もたれにもある場合には 背もたれもまた別として個別換算・減額となります）
同じような計算で、ドアの内張りに跡があれば約18,000円ダウン、天井内張りだと21,000円ダウンという計算が加わることも。
うはー。（なおこれら跡なども、別途個別に年モノ計算は入ります）
なお、当該見解は日本自動車査定協会による見解基準です。 その他基準で下取りなどされているお店では見解が異なる事も御座います。（良い意味でも悪い意味でも）
またこれら基準は細則などのほんの一部、又要素です。（分かりやすく簡略化して説明しております） 実際の査定現場などではもっともっと細かく厳密に評価され、（細かいところを言うと灰皿のひとつまで） ここで言う予想とは異なる結果が出ることも十分に考えられます。 予めご留意願います。
逆に禁煙車は査定アップ？
これに関しましては、ちょっと残念ですが– それが車両の内装評価としては 「標準状態」 となりますので、それを事由に査定アップするということはまず有りえません。
なんだかちょっと腑に落ちない部分もあるかもしれませんが、これがリアルな現実です。
スミマセン。。
喫煙車両に関し補足
ここ近年は喫煙率も随分と下がり、世の中の嫌煙ムードは増すばかり。 また軽自動車は女性ユーザーがかなり多い傾向から、喫煙車両に関しかなり風当りが強いという面も。
ということは？
そのお店によっては– 減額面でかなり厳しい評価を採りいれているケースも実際に。（同じ日本自動車検査協会基準でも、細則にある特例措置を用いて重度に減額採点する例も）
つまりもしお心当たり御座います方は、査定は一社のみの下取りだけに限定されず、ある程度広い目で比較などされるような対策が理想と言えるかもしれませんね。（その他買取り等も視野に入れるなどして、見えない所での大きな下取り損の可能性を回避しよう！ といった感じ）
たまたまその下取り先が非常に厳しい評価をしていたなら？ また比較材料なしではその評価が良いモノなのかそうでないものかを判断することも難しいですし。。
ちなみに強いてひとつ加えておくなら、これまでは– どちらかというと喫煙車に対する大きなマイナス面ばかりに触れて来ましたが、しかしお店によって査定基準が違っていたり、また個別に特段厳しい評価をするお店があるということは、、 逆に評価に対し柔軟であったり、許容範囲が広かったり、場合によってはそこまで大きく重要視しないお店もあるということ。（可能性の一例） とすれば？
またそもそも査定基準の前に、お店によってベースとなる基本相場も異なってきますので、（減額減点する前の標準相場） 厳しい評価をしても十分納得な結果が得られる可能性や、それほど厳しくなくても結果がイマイチになってしまっている可能性も考えられるわけで、、 とすれば？