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下取り前に傷や凹みは直すべき?直さなくていい?

2018/08/26
 

ご好評いただいております私、認定査定士による下取り講座。 今回は–

バンパーやフェンダーなどに所々傷や凹みがあり、そういった傷などは下取り前に直しておくと査定アップでお得が得られる?(修理代より増額の方が多い) それとも、直しても損するだけなので直さない方がいい?(増額よりも修理代の方が高くつく)

こういったよくある疑問について触れておこうかと。

私管理人が保有する中古自動車査定士の資格証

日本自動車査定協会・中古自動車査定士(資格保有)の私がズバリ!解説!!

以下見解は全て軽自動車に照準を合わしてのものです。 その他には当てはまらないことも御座いますので、予めご了承願います。

先ず傷等はどのくらい減点されるの?

先ず初めにここが重要。 傷などの有る無しでどのくらいの査定差があるのか。(傷の減点具合)

① 1センチ未満のもの

⇒ 無減点。 つまり査定ダウンなし!

② 1センチ以上~カードサイズ未満のもの

⇒ 一律7,000円相当の減額。

③ カードサイズ以上~A4サイズ未満

⇒ 塗装のみだと14,000円相当の減額、(塗装で直るキズ) 板金を必要とする場合では21,000円相当の減額。(バンパーはいずれも10,500円相当)

※ 但し、ルーフなど極端に面積の大きい部分、ピラーなど極めて面積の小さい部分につきましては、、 これらから額は上下します。 予めご注意願います。

④ それ以上

⇒ 塗装のみで21,000円相当の減額、板金を必要とする場合には35,000円相当の減額。(バンパーはいずれも21,000円相当)

※ なおこれらも、ルーフなど極端に面積の大きい部分、ピラーなど極めて面積の小さい部分につきましては、、 これらから額が上下します。

とまあこんな感じかな。

※ ちなみに、こういった傷や凹みが複数ある場合には、フロントフェンダーならフロントフェンダー、ボンネットならボンネットと、、 一区間(パネル)のパーツ毎に合算していき、パネル毎にその傷などの最大額(減額)を上限とし累計していく感じになります。(例えばフェンダーに2か所、塗装のみの14,000円相当の傷がある場合には、塗装のみの最大の21,000円がそのフェンダーの減額値になる。 塗装のみ14,000円×2と板金21,000円の場合には、板金の最大額35,000円がそのフェンダーの減額値になる)

※ 傷や凹みの度合や状況によっては、これらに当てはまらないケースも御座います。 例えばパネルの半分以上板金修理が必要な場合などでは ”交換” 前提での査定になり、修理より大幅にその減額値が上がったり~ また損傷の感じによって判定が上下することも。(亀裂やシワ、ささくれなど 状態は千差万別です)

※ 車両年式によって別途個別に補正あり。 4年モノの車両で×0.9、 5年モノで×0.8、それを超えるモノは一律×0.7の係数補正が入ります。(例: 10年落ちの軽、1センチ以上~カードサイズ未満の傷 ⇒ 7,000円×0.7 = 4,800円相当の減額)

後は実費と比較すれば回答が

その傷に対する減点の相当額が算出出来れば~ 後は実費修理代と比較し、

実費修理代 < 査定での減額・減点具合 ⇒ こうであれば直した方がお得!(減点されるより、実費で修理した方が安くつく)

実費修理代 > 査定での減額・減点具合 ⇒ こうであれば直さない方がイイ!(修理しても元は取れず、素直に減点された方が安くつく。 実費の方が高くつく)

こんな感じで結論が出てくるかと。

但し!!

但し、一応念のため補足しておきますが–

これら見解は日本自動車査定協会による基準、そして細則などによるものです。 ということは?

こういった基準で査定していないお店、他の方式で査定しているお店などでは一切通用しません。(お店の査定基準は色々。 もちろん協会基準でないお店も多いです)

予め十分ご留意のほどを願います。

その他方式では 「実費減額」 というものが多いでしょう。(そのお店の定価引き) 但し、比較的小さな傷は除外されることも多いかもしれません。

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